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山 葵 わさび アブラナ科 原産地:日本、東アジア ![]() わさびは日本特有の香辛料で、古くから各地の山あいの沢や渓流で自生、または栽培されてきました。すでに奈良時代には、具体的な用途はわからないものの、料理に使われていたようです。 現在もわさびの産地として有名な伊豆の天城山山麓の清流で栽培が始まったのは、江戸末期のことす。わさびの葉が家紋の葵の葉に似ていることから栽培を奨励していた徳川幕府が、栽培最適地として認め、開墾が進みました。
また、わさびの辛味は葉茎がついている上部ほど強く、わさび特有の辛味を十分に引き出すには、上端部からできるだけ細かく細胞を破壊しながらすりおろすのが、コツです。 どんなおろし器を使うかは、用途や好みによります。 滑らかな口当たりで辛味を効かしたい時には鮫皮、つぶつぶ感をだしながら辛味を抑えたい時はおろし金というように、うまく使い分けるとよいでしょう。 使う量だけ『の』の字を書くよう、やさしくおろしてください。 さらにすりおろしたものを小さな容器に入れ、3〜5分逆さにして置いたものが、 最も風味が良いとされています。 <わさびの上手なおろし方>
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![]() ※ 参考 ホースラディシュ ![]() 同じアブラナ科ではあるが、わさびとは全く異なる大根(ラディシュ)の仲間。辛味成分はわさびと同じですが、香りの成分が異なり、大根に似た香りがします。 わさびは、栽培条件が厳しく、収穫に3〜4年もの長い年月を要することから、一般にはなかなか手が届かない存在でした。そこで、量産が可能で安価な近縁植物のホースラディッシユを乾燥させ、粉砕して着色した「紛わさび」や、その紛わさびを練った「ねりわさび」が、広く代用品として使われてきました。 1971年からは、本わさびを使用しホースラディツシユと共に生のまますりおろしてチューブやボトルに充填した「おろしわさび」が市販されています。
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